猿の惑星 創世記

  • 2011/10/22(土) 02:54:45

ここ半年くらい、映画館に足を運ぶ回数が増えました。
この間観たのは、猿の惑星です。
1作目はとにかく衝撃のラストでしたが、
その昔の話ということで、なぜ人類が猿に支配されることになるのか
その一端を垣間見るようなストーリーでした。

とは言うものの、やっぱりハリウッドのCG満載の大作ということで
中身は平平凡凡。
猿が可哀そうな目に会ってね、人間に逆らってね、
ね?切ないでしょ?
みたいな感じがプンプンと。
どんでん返し的なものが、一作目のオマージュであるんじゃないかと
期待をしておりましたが、
そこは結局1作目への予定調和的なラストでした。

人間が行きすぎた科学の発達で身を滅ぼすという使い古されたテーマを見せられても既視感ありありで。
猿に感情移入させようというのも、その薄い魂胆が見え見えで。
でも劇中では人間も猿もどっちも悪くないんですよね。
だから、何とも中途半端な一作でした。

でも唯一良かったのは、
猿側の主人公シーザー、知能がすごく高くなるんですけど、
途中、初めて人語を話すシーンがあるんですよね。
そこはすごく良かった。
初めて発した一言が人間への拒絶を表す「No!」という単語だったのは、見事な人間への皮肉で、すごくうまいなと思わされました。
見どころはそこかな。
ネタバレしちゃったけど。

それ以外はごくごくフツーの映画です。

映画39 「フォース・カインド」

  • 2010/05/01(土) 11:17:16

「フォース・カインド」
「フォース・カインド」09米
監督:オラントゥンデ・オスサンミ
出演:ミラ・ジョヴォビッチ

夫を亡くし、息子と娘の3人で暮らす心理学者、精神科医アビゲイル・タイラー博士。
不眠症の患者の治療にあたっているとき、患者が全員フクロウの夢を見ていることに気づく。
翌日、患者の一人が家族を人質に自宅に立てこもり、自殺。
やがて博士自身も、奇妙な体験をしていく。


ええ!?これほんとに実話なの!?
と、見事に騙されましたとさ♪

この映画、ドキュメンタリー映画みたいな感じです。
「実際の記録映像」とか「インタビューシーン」とか随時挿入されてて。

「実際の記録映像」と「再現シーン」を横に並べて画面を構成している箇所がたくさんあるんですよね。
「実際の記録映像」はビデオですからノイズが入ったり音声が乱れたり。
「再現シーン」はデジタル機器で撮影されてますから、とてもキレイ。
それが横に並ぶと、対比的です。
「実際の記録映像」のリアルさが見事に際立ってます。

結局宇宙人の拉致事件をテーマにした映画なんですが、上の手法によりドキュメンタリータッチでリアリティ満載。
でも実は「ブレアウィッチプロジェクト」と同じで、単なる作り物です。
実際、ネット上の記事とかも捏造して和解金払わされてたりw
ちょっとやりすぎたかとw

でもUFOの目撃証言とかたくさんあるけど、どれがほんとなんでしょうね。
この宇宙のどこかにも有機物自体はたくさん存在するでしょうから、宇宙人もいるんでしょうけどね。
でも環境が異なれば全く進化の過程も異なるわけで、人間とはまったく造形も思考も異なる、想像を超越したもんなんじゃないんかな。
だから人間の物差しで測ってしまう以上、その範疇から大きくはみ出た、そんな存在なんじゃないんでしょうか。

ってやおいさんみたいなこと書きましたが。
まあ映画としてはフツーです。そんなに怖くないですけど。

ちなみにミラ・ジョヴォビッチ使う意味あったんでしょうか?
ヒットさせたかったんでしょうけどね。

映画38「イントゥ・ザ・ワイルド」

  • 2010/03/26(金) 23:52:31

「イントゥ・ザ・ワイルド」
「イントゥ・ザ・ワイルド」07
監督:ショーン・ペン
出演:エミール・ハーシュ

ああ、旅に出たい。

大学を卒業した青年。彼は、世間体を気にする家族、そしていかにも「資本主義」的で、「システマティックな社会」ではなく、「ありのままの大自然」で生きるためにアラスカへと独り旅を始める。

いいですよ〜この映画。
ロードムービーと言えばそうなんですが、やっぱり最後の最後にくるものがすごく大きい。
道中、いろんな人に出会います。
感化されすぎることもなく、むしろ周りの人間に影響を与えていく。みんなが彼を愛さずにはいられない。
でもそんな数多くの出会いの中でも彼は、「アラスカの大自然で生きる」という目標だけはぶらさない。
そしてやっとたどり着いたアラスカ。
そこで待ち受ける出来事。

自分に正直に生きる、ということ。

多くの試練。

そして、彼が最後に本当に見つけ出す答え。

「感動の末に涙を流す」「切ないラストに胸が痛む」
そんな映画じゃない。

正直、こんなにも胸打たれた映画はここ最近まったくなかった。
すごく言葉にしにくい感情でいっぱいです。


一般受けはまったくしないでしょう。
「え?何そのラスト?」みたいな。


単なる社会批判でもない、お涙ちょうだいの大作ドラマでもない。ましてやサバイバルなアクションもない。
社会に出たからこそ、この映画はやばいやばいやばい。

映画37 「グラントリノ」

  • 2010/03/24(水) 00:30:00

「グラン・トリノ」
「グラン・トリノ」08
監督・主演:クリント・イーストウッド

イーストウッドのこだわりが随所に感じられる!

妻を亡くし、家族からも敬遠される老人。仕事も引退し、単調な暮らしを送る彼の家の隣にアジア系移民の一家が越してくる。その一家の少年が、老人の愛車「グラン・トリノ」を盗もうとしたことがきっかけに二人の交流が始まる。

ストーリーに意外性は一切ない。
最初から最後まで予想通りの展開。
それでもイーストウッドの一挙手一投足、そして一言一句がしぶいっす。
イースットウッドが描く「生きざま」をすごく見せつけられ、そして愛車「グラン・トリノ」へのこだわり。。。

脚本も素晴らしいし、イーストウッドだから演じれる「漢」。。。
しびれるわ〜♪

きっとイーストウッドは「男の在り方」、そう「漢」を思う存分に描きたかったに違いない!
その象徴が「グラン・トリノ」。
人種の違いはあれど、やっぱし格好いいし、こんな生き様、記憶に残り続けるだろうなあ!

…ぼくには無理でしょう。引きこもりまくっているので(涙)。

映画36 「スラムドッグ$ミリオネア」

  • 2009/10/25(日) 04:51:37

「スラムドッグ$ミリオネア」
「スラムドッグ$ミリオネア」09 米
監督:ダニー・ボイル
出演:デヴ・パテル

舞台はインド。
インドでも人気の番組「クイズ$ミリオネア」に出演したジャマールは、正解を連発し、あと一問で最高賞金獲得というところまでくるが、不正の疑惑をかけられ、警察に取り調べを受ける。
スラム出身で教育もろくに受けていない彼がいかにして知識を得たか、なぜこの番組に出演することになったのか―――。

いいファンタジーです。
一つ一つのクイズの答え、そして彼の人生とのリンク。
ああ、クイズは四択でなんてこともない問題なんだけど、彼にとっては大きなことばかりなんだなあ、辛かったり懐かしかったり。
そして、彼がとった行動が、あるシンプルな思いによるもの、っていうところがナイスな演出でございます。

同時に、そのストーリーの中で、急速に発展するインドの側面、いわゆる暗部ってやつがしっかり盛り込まれてて、それもまたショッキング。
貧富の格差、汚い仕事の数々、スラムの実情などなど…

音楽もいいですね。
いわゆるインド映画、ボリウッドってやつですか。そんな感じの音楽が最初からスタッフロールまで流れてて、心地よいです。
エンドタイトルのときなんか結構衝撃的。

「シックスセンス」や「ユージュアル・サスペクツ」のような、衝撃的などんでん返しが待ってる映画ではないですが、それでも久しぶりにいいファンタジーを見せてもらった気分です。